全国には約11万の神社があります。その中で、なんと4万600社以上が八幡社です。八幡社の総本宮（そうほんぐう）と呼ばれる、八幡社の中心的な神社が宇佐神宮です。

宇佐神宮は、725年に建てられました。つまり、今から約1300年前のことです。この神社はとても古く、長い歴史を持っています。境内という、神社の敷地の中には、国宝に指定されている本殿という建物があり、そのほかにもたくさんの社殿が点在しています。

12世紀ごろ、宇佐神宮は大変な勢力を持っていました。当時の九州にはたくさんの荘園という私有地がありましたが、その三分の一以上を宇佐神宮が持っていたのです。これからも、宇佐神宮がとても力を持っていたことが分かります。

さらに、宇佐神宮は特別な神社で、天皇の使いである勅使（ちょくし）が遣わされる勅祭社（ちょくさいしゃ）に選ばれています。日本には全部で16社しかないこの勅祭社の中で、九州には「宇佐神宮」と「香椎宮（かしいぐう）」の二つしかありません。これは、とても珍しいことです。

宇佐神宮の境内はとても広く、約50万平方メートルもあります。この広い敷地の中には、イチイガシという木や、薄紅色（うすべにいろ）の花が咲く蓮池など、豊かな自然が広がっています。訪れた人々は、自然の中で散策を楽しむことができます。

宇佐神宮は、日本の歴史や文化を感じることができる場所です。長い歴史を持ち、特別な地位を持つこの神社は、今も多くの人々に大切にされています。もし機会があれば、ぜひ一度訪れてみてください。豊かな自然と美しい建物が、あなたを迎えてくれることでしょう。